こんにちは、Takezo (@arquero_takezo) と申します。
哲学カフェ・クオリア では、栃木県鹿沼市・宇都宮市を中心に哲学カフェを開催しています!
普段から肌で感じているちょっとしたことを深く考えたり、哲学的・倫理学的なテーマについて、のんびりと安心して話し合える場を提供しています。
今回は「ふつうのオンライン哲学カフェ」をやってみることについてのコラムです。

目次
「ふつうのオンライン哲学カフェ」をやってみます
◇「ふつうのオンライン哲学カフェ」とは?

「ふつうのオンライン哲学カフェ」は、哲学カフェQUALIAの提供するオンライン哲学カフェの課題を見つめ直し、再検討・改善を図る実験です。
次のような事柄を目的にしています。
- 問いを中心に対話する
- 参加者相互のラリーを大切にする
- 相手が応答しやすいサイズで話す
- お互いの違いや自分の変容に気が付く
具体的な取り組みは、次のような事柄です。
| 発言機会「1/n」の共有 | 参加者が15名なら「話す時間は1/15、聞く時間は14/15」と数値で提示します。聞くことを中心に、自身の哲学的な考えを深めることを説明します。 |
| 発言の語尾を「問い」で終わらせる | 自分の意見を述べる際、最後を他者への問いかけで終わるよう推奨します。持論の完結(スピーチ化)を防ぎ、テンポよく次の人へボールを渡すラリーを作ります。 |
| 「善意の原理」を「聞く側の責任」として再定義 | 「わからない」を相手のせいにせず、聞く側が最大限合理的に解釈することを「参加の条件(責任)」として共有し、相互理解の質を底上げします。 |
| リフレクション・アフタートークの時間の構造化 | 対話の後にリフレクションやアフタートークの時間を設けます。自身の変容を言語化する場を物理的に確保することで、変容への気づきを仕組み化します。 |
| コミュニティ化による心理的ボンドの形成 | 単発のイベントではなく、継続的なコミュニティとして場を運営します。人間関係の構築が、ルールを自発的に守ろうとする「自覚」の動機付けを促します。 |
こういった取り組みを試してみたいと思います。
また、これらを実現する上で、具体的な仕組みとして次のような実践をします。
◆ テンポよく「応答しやすいサイズ」「ラリーを続ける」ことを意識する工夫
- 1回の発言は1つのトピックまたはZoomのチャット欄で数行程度の内容にまとめる
- 発言は問いで終わる
- 「問い」による介入(ファシリテーターが「今のお話を他の人に投げかけるとしたら、どんな『問い』になりますか?」と問いかける)
◆「自覚」を促すための環境調整
- 主催者が「正解」や「解説」を提供しない
- 「もやもや」の尊重(結論を出すことよりも、ひらめきや疑問、もやもやした状態を大切にすることを共有する)
- 自身の変容に気が付けるよう声をかける
◆ 前提となる安全性の確保
- 「リラックスできる場」を宣言する
- リスペクトの宣言をする(差別やハラスメントを許さない「場への協力」を明文化する)

◇ なぜ実験をするのか?
「哲学カフェは対面がいい」という感想はよく聞きます。
この感想の中には、
- ラリーが続かない(挙手制になる)
- 話が長い(スピーチ化してしまう)
- 安全性が低い(対面よりもハラスメントの危険性が過小評価される)
ということが含まれ、結果として「なんかオンラインは話しにくい」と思う人が多いと考えています。

オンライン哲学カフェは、場所や地域を超えて人をつなぎ、対面しないという点で対話への参加ハードルを低減させる、素晴らしいものです。
このメリットを活かして、よりよい哲学カフェを実現したいと考えています。

◇ なぜ今、実験を始めるのか?
最近は、
- 毎週末の朝に朝フィロ(仮)
- 書肆ひるね での読書会・哲学カフェ
- 宇都宮大学 での うだい哲学対話(うだてつ)
など、オンライン・対面といろいろな活動を定期的に行っています。
また、Speech&Talk「哲学の交差点」などの企画も、おかげさまで続けることができています。
ただし、オンラインを中心に哲学カフェをしてきた過去から考えると、最近は1時間半~2時間程度の時間を確保したオンライン哲学カフェを行えていませんでした。
そして、哲学カフェQUALIA のオンラインコミュニティを作っていますが、そのコミュニティを活かした対話作りというものが上手くできていませんでした。
これらの課題を解決すべく、よりよい対話の場をつくることを目指して、実践を試してみる必要があると考えました。

哲学カフェ「クオリア」について
◇ 哲学カフェとは
飲み会で1時間くらいすると、世間話や愚痴ばかりでなく、ちょっと真面目な話をしたくなりませんか?
「真面目な話をしてみたい」とか「他の人の考えを聞いてみたい」とか、そんな人達が集まって、テーマに沿って話してみましょうという場です。
「ちょっと哲学に興味ある」「難しそうだけど面白そう」そんな あなたが主役。
哲学を知らなくても問題なし。オープンな場なので、肩書も名前も関係ありません。無理に話さなくても大丈夫、聞いているだけでもいいです。
「哲学カフェってなんだろう?」という記事に、哲学カフェの起源を書きました。ぜひご覧ください!
◇「クオリア・QUALIA」とは
クオリア(英:Qualia)とは、「感覚」それ自体のことを言います。
「リンゴの赤い感じ」のように、主観的に体験する質感のことです。人は同じものを見ていても、体験はそれぞれ違うかも知れません。
人それぞれが肌で感じたことを、ちょっと立ち止まって考えてみて、言葉にしてみる。そして、それについて話し合う。
こういう思いから、この哲学カフェを「クオリア」と名付けました。
( QUALIAが大切にする10のスタイル / 哲学カフェでしたいこと・したくないこと / 哲学カフェが守りたいこと )
リクエストやお問い合わせは以下のアプリからお気軽にどうぞ!
ご参加をお待ちしております。
公式X(Twitter)アカウント https://x.com/philo_qualia